Steamで「家族ライブラリ共有」を使えば、1つのウォレットとゲームライブラリを最大5人のアカウントで共有し、実質的に各アカウントのプレイ費用をゼロに近づける環境が作れます。この仕組みをうまく活用すれば、親アカウント(本体購入者)がゲームやDLCを購入し、子アカウントや兄弟アカウントは「0円」でプレイできる、いわゆる「0円プレイ環境」が実現します。ここでは、2026年現在の仕様を前提に、家族ライブラリ共有の設定手順から、子供アカウントの安全設定まで、詳しく解説します。
Steam ライブラリ共有とは
Steam の「ライブラリ共有」は、1つのSteamライブラリ(購入したゲームやDLC)を、別のComputer(パソコン)や別のアカウントでもプレイできる仕組みです。
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1つのアカウントが購入したゲームを、家族の他のアカウントが「同じPCや別のPC」でプレイできる
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基本的に「1ライセンスで1人プレイ」が原則のPCゲームを、家族内限定で共有できる
といったメリットがあります。ただし、共有可能な台数には制限があり、Steam側は「ライブラリ共有を不正利用に使っていると判断した場合、アカウントの制限やライセンスの剥奪」を行う権利を保持しています。ライブラリ共有は、親のアカウントがウォレットチャージやゲーム購入を行い、家庭内の子アカウントはそのライブラリを共有してプレイすることで、各子供アカウントには「別に購入コストを負担させない」0円プレイ環境を構築するうえで非常に有効です。
Steam ライブラリ共有の仕組みを理解する
Steam のライブラリ共有は、大きく分けて二通りの利用方法があります。
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1. 家族ライブラリ共有(同一ネットワーク内)
1つのPCに親アカウントでログインし、そのライブラリを「ローカルの他のSteamアカウント」に共有する方法です。この場合、PC内の他のアカウントが、そのライブラリ内のゲームをプレイできます。 -
2. リモートライブラリ共有(別のPC)
親アカウントと子アカウントが別々のPCに登録されている場合、両方のPCでSteamを起動し、それぞれのライブラリを共有する設定をしておくと、子アカウントはリモートのPCで共有ライブラリをプレイできます。
いずれの方法でも、「1ライセンスで同時プレイは1人」が基本です。制約があります。この仕組みを理解したうえで、家庭内での運用の仕方を決めると、トラブルを防げます。
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親が操作しているあいだに、子が同じゲームをプレイすることはできない
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子がプレイしている間は、親がそのゲームは一時的にプレイできない
事前準備:SteamアカウントとPC環境
まずは、ライブラリ共有のための環境を整えます。
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1. Steamアカウントの準備
親がSteamアカウント(ウォレットやライブラリを持つ本体アカウント)を持ち、子供・兄弟・パートナーにそれぞれ別のSteamアカウントを用意します。
子供アカウントの場合は、親が管理するため、メールアドレスやパスワードは親が保管するのが安全です。 -
2. PC環境の整備
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同一PCで複数のアカウントを使う場合:
1台のPCにSteamをインストールし、それぞれのアカウントがログインできるようにしておく -
別PCで使う場合:
親アカウントと子アカウントがそれぞれのPCにログインできるようにし、ネットワーク環境が整っていることを確認する
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実際のライブラリ共有設定手順(同一PC編)
同一PC内で、家族アカウント5にライブラリを共有する手順を紹介します。
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Steamクライアントを起動する
親アカウントでSteamを起動し、ログインします。 -
設定画面を開く
画面右上にある自分のアカウント名をクリックし、「設定」を選択します。 -
ライブラリ共有を有効にする
「ライブラリ共有」タブに行き、「ライブラリ共有を有効にする」にチェックを入れます。
ここでは、どのアカウントにライブラリを共有するかを設定します。
画面下部にある「他のユーザーのアカウントを有効にする」を選択し、家族用に作成したアカウント名を1つずつ追加します。
追加できるアカウント数には制限がありますが、家庭内であれば5程度は十分にカバーできます。 -
パスワード保護を設定する(オプション)
ライブラリ共有を有効にすると、Steamは共有先のアカウントについての認証が終わるまで、そのライブラリをロックした状態にします。
個人情報保護の観点から、共有設定が完了する前に、共有対象のアカウントが「そのPCにログインしていない」ことを確認しておくと、不測の事態を避けられます。 -
共有設定完了
これで、同一PC上では、家族の各アカウントが親アカウントのライブラリを共有してプレイできるようになります。
ただし、前述の通り、同時プレイはできません。
実際のライブラリ共有設定手順(別PC編)
次に、別PC間でライブラリを共有する手順を紹介します。
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親アカウント側 PCの設定
親がログインしたPCで、Steamを起動します。
設定画面に行き、「ライブラリ共有」タブで
「ライブラリ共有を有効にする」
をチェックし、共有対象の「アカウント名」を入力します。 -
子アカウント側 PCの設定
子がログインするPCで、Steamを起動します。
「Steam」メニューから「設定」に行き、「ライブラリ共有」タブを開き、「このライブラリを他のPCに共有する」を選択します。
ここでは、親アカウント側のライブラリ共有を許可するため、認証パスワードを入力する必要があります。
Steam は、両方のPCで同じライブラリ共有の設定を行ったタイミングで、認証を行い、共有が有効になります。 -
共有テスト
設定後、子アカウント側のSteamライブラリに「共有されたライブラリ」が表示されます。
ここからゲームを起動して、実際にプレイできるかどうかをテストします。
家庭内での運用ルールとスケジュール作り
ライブラリ共有で、子供アカウントを0円プレイ環境に設定する場合、安全面の配慮が非常に重要です。
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Steam には、子供向けのペアレンタルコントロール機能が用意されています。
この機能を使って、-
対象年齢に合わせた「年齢制限」
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購入制限(DLC・アイテム購入を禁止)
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チャットや通信機能の制限
Steamのペアレンタルコントロール
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プレイ時間の制限
親が管理するアカウントから、子供アカウントの「1日の最大プレイ時間」を設定できるように、Steam側の機能を活用します。子どもがゲームばかりやってしまう、といった問題を防げます。
リモートプレイで「0円プレイ環境」の実現
ライブラリ共有と組み合わせて、Steam の「リモートプレイ」という機能を活用すると、とても便利です。子供のPCスペックが低くても、家庭内で高品質ゲームを楽しめます。
この場合、ライブラリ共有でライセンスを1つ与え、リモートプレイで実行環境を整えることで、子供のアカウントは「0円プレイ+高品質なゲーム体験」を実現できます。
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親アカウントのPCが高性能ゲームPCである場合、そのPCでゲームを起動し、
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子供のノートPCやスマホ・タブレットで、Steamのリモートプレイ機能を使えば、
「親のPCがゲームを実行し、子がリモートで操作する」
子供アカウントの安全設定とペアレンタルコントロール
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親アカウントが、Steam Wallet をチャージして、
ファミリー向けゲームや、子供が好きなジャンルのゲームを購入します。 -
そのライブラリを、子供3人+兄弟1人 のアカウント(合計4人)にライブラリ共有で共有可能にする。
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子供達は、このライブラリで好きなゲームをプレイし、DLCや追加購入は、親のアカウントが承認したうえで、必要に応じてライブラリ共有で追加します。
家族5アカウントの構成を想定しても、実質的には各子供アカウントは「0円」でプレイできます。もちろん、ネット環境やPCは、家庭内で共有する必要がありますが、個々のアカウントが購入することなく、高品質なPCゲームを楽しむ環境が整います。Steam Wallet を持つ親アカウントが、「1つのライセンス」を家族全員で共有する仕組みを活用することで、2026年現在でも、非常に現実的な「0円プレイ環境」が実現可能です。