パソコンやWebのサービスを使い始めるときには、まず「アカウント」というものを作る必要がありますね。
「ID」と「パスワード」など、いくつかの情報を決めることが求められます。
しかし、これが何を意味しているのか分からなくて戸惑うこともあるかもしれません。
PCやWebのサービスを安全に楽しむためには、この「アカウント」についてきちんと知っておくことが大切です。
そこで今回の記事では、そもそもアカウントとは何か、ID・パスワードとはどう違うのかを説明します。
さらに、アカウントを作るときのポイントや、実際に作成する手順についても見ていきましょう。
・Roblox(ロブロックス)の始め方を解説!アカウントを新規登録する方法
・【ロブロックス/Roblox】子供が勝手に課金しない方法!課金設定や通貨Robux(ロバックス)を使う手順
アカウントとはそもそも何?
「アカウント」という言葉は英語で、「口座」や「勘定」といった意味がありますが、ITの世界ではもっと特別な意味を持っています。
PCやWeb上のコンテンツ(SNS・ゲームなど)を使うときに、それぞれの人を識別し、個人の権利を管理するためのものです。
これを「ユーザーアカウント」と呼ぶこともありますよ。
たとえば、新しいデバイスを買ったとき、最初にあなたのみ使えるアカウントを作ることが求められるでしょう。
これがあれば、端末を開くたびにスムーズにログインできますし、あなたがカスタマイズした設定や環境で作業ができるようになります。
次に「ログイン」とは、あなたのアカウントを使って何らかのコンテンツにアクセスすることを意味します。
ユーザーネーム・ID、パスワードなどを入れてあなたの身元を照会すると、コンテンツを利用する準備が整います。
ログインに成功すると、あなたの情報にアクセスできたり、様々なコンテンツを利用できるようになります。
一方で、使い終わった後は「ログアウト」(または「ログオフ」とも呼ばれます)を行います。
これは、アカウントを使ったサービスの利用を一時的に終了することを意味し、セキュリティを保つためにも重要です。
アカウントにとって「認証」とは何の目的で行われる?
ログインするとき、ユーザーネーム・ID・パスワードを入れるのは、あなたが持ち主であることを証明するためです。
このように、登録されているユーザーを照合する行動を「認証」と呼びます。
「アカウント情報」とは、この作業で使うデータのことで、ID・パスワードなどが含まれます。
この仕組みについては、次の章でさらに詳しく説明しますね。
認証がある理由は、あなた以外の人があなたのアカウントを使うことを防ぐためです。
このような認証のプロセスは、パソコン、スマホ、ゲーム機、電子メール、SNSなど、Web上のさまざまなサービスで重要な役割を果たしています。
アカウント情報の適切な管理はなぜ重要か?
アカウント認証では、ユーザーネームやID、パスワードを入れる必要がありますが、これらはあなたで決められる項目です。
ユーザーネームやID・パスワードが正しく合致しなければ、ログインできず、コンテンツを利用することはできません。
たとえば、アカウントを「家」に例えると、IDはその「住所」で、パスワードは「鍵」や「暗証番号」と考えることができます。
住所を知っていても鍵がなければ家には入れないし、鍵を持っていても住所が分からなければ家に入ることはできません。
このように、各種情報が正しく一致したときだけ、ログインは成功します。
通常、他人があなたのアカウントにアクセスすることはなく、あなたが使っている限り他人のアカウントに干渉することもありません。
しかし、情報の管理が不適切だったり、サイバー攻撃に遭った場合には、第三者によって個人情報が盗まれることがあります。
ここには、ID・パスワードだけでなく、生年月日、住所、電話番号、メールアドレス、クレジットカードなどの個人情報も含まれることがありますよね。
仮に情報が第三者に盗まれると、ショッピングサイトで勝手に物が購入されたり、SNSで怪しいウェブサイトへの誘導が行われるなどの被害が発生する恐れがあります。
そのため、認証システムをよく分かったうえで、ご自身の情報をしっかりと管理することが非常に重要です。
ログインID・パスワードは違いがある?
ログインを試みるときには、「ID」と「パスワード」をそれぞれ入れる必要がありますね。
これにより、「ユーザーを識別」そして「ユーザーを確認」という2種類の審査を組み合わせて、本人かどうかの認証が行われます。
「ユーザーを識別」に使われるデータとは、IDのことですね。
IDは「identification(アイデンティフィケーション)」の略で、個人を特定するための情報を意味します。
一方、パスワードはIDと組み合わせて、システムにあなた本人であることを認識させるための秘密の文字列です。
パスワードは本人だけが知っている情報であるため、この2種類がシステムに登録されたデータと一致すれば、本人であると確定できるわけです。
アカウントを作る具体的な例・注意点を解説!
アカウントを作るとき、ユーザーネームとパスワードを決めますよね。
ユーザーネームは、そのコンテンツを使うときにあなたが使用する名前のことです。
この名前を使って、該当のコンテンツにログインすることができます。
アカウントを作るとき注意すべき点
アカウントを作るときは、誰かに簡単に推測されないようなセキュリティを心がけることが大切です。
悲しいことですが、Web上ではパスワードを悪用して不正ログインを行う事件がよく発生しています。
不正ログインを防ぐためには、以下のように、他の人にはわかりにくいものを設定しましょう。
情報セキュリティを支援する団体「JPCERTコーディネーションセンター(JPCERT/CC)」が提案している安全なパスワードの条件は次のとおりです。
- 12文字以上の長さで作ること
- 大文字と小文字の英字、数字、記号を組みあわせること
- 推測しやすい単語、生年月日、シンプルな数字、IDと同じはNG
- 他で使っているパスワードは再利用しないこと
簡単なパスワード、例えば「1234」や「abcdef」のような並びは、簡単に推測されるためNGですね。
また、同じパスワードを複数のサービスに使うと、一つが破られた場合に他のサービスも危険にさらされます。
また、一度決めた複雑なパスワードは覚えにくいかもしれませんが、メモするか、簡単に覚えられる方法を考えると良いですよ。
情報を管理する方法も非常に大切です。
家族や友人に教えるのは、まるで家の鍵を渡すようなものですから、他人に見られないよう、注意深く管理してください。
例えば、パスワードをメモに書いたら、鍵がかかる場所に保管するなどしてください。
コンテンツごとに異なるパスワードを使うのが難しい場合は、パスワード管理ツールを利用することも考えましょう。
ただし、そのツールが信頼できるものであるかをよく確認することが必要です。
パスワードの具体的な作成例
パスワードを作るときには、安全で覚えやすいものを選ぶことが大切です。
ここでは、パスワードを作るときの考えかたと、具体的な例を紹介しますが、紹介された例をそのまま使うのはダメですよ。
また、コンテンツによってはメールアドレスをユーザーネームとして使うこともありますので、それにも注意しましょう。
安全なパスワードとは、他人に推測されにくく、ツールで簡単に割り出せないものです。
例えば、英小文字・数字のみで作られた12文字以上のパスワードが推奨されていますね。
記号を使わないほうが解読の難易度があがるので、突破するためのコストが高くなり、より安全になるとされているからです。
パスワード作成の一つの方法としては、「いくつかの単語を組みあわせる」というものがありますよ。
例えば、東京に住んでいて、犬を飼い、公園でいつも散歩するルーティンがある人なら、「dogtokyowalkpark」というパスワードが考えられます。
これは、「犬(dog)」、「東京(tokyo)」、「歩く(walk)」、「公園(park)」の各単語を組み合わせたもので、16文字になります。
もう一つの方法は、「文章から単語の頭文字を取る」という方法です。
例えば、「私は京都生まれですが、現在は東京で家族と一緒に暮らしています。」という文章から、各単語の頭文字を取ると、「IwbikbnIlitwmf」という14文字が生成できますね。
これらの方法を参考にして、あなたに合った安全で覚えやすいものを設定してください。
子供自身のアカウントを作るとき・使うとき注意すべきポイント
コンテンツによっては、アカウントを作る際に年齢制限が設けられていることがあります。
例えば、Googleでは13歳未満だと子供だけでアカウントを作ることができません。
しかし、保護者側で作成し、管理機能を設定してあげることは可能です。
保護者が管理機能をつけなくても、お子さんのアカウントを作れる種類のコンテンツもあります。
この場合、子どもが自らパスワードなどを記録しておき、保護者には教えないようにすることが大切です。
お子さんにはパスワードの重要性を教えてあげましょう。
そして、どうやって管理すれば良いのか一緒に考えるのが良いですね。
学校で使用する端末の場合、パスワードの管理は教員が行うことが多いです。
また、パスワードを忘れたり紛失した場合は、リセットが必要になります。
家庭で子どもが使う端末の場合、保護者がリセットを行うことが一般的です。
2020年から小学校でのプログラミング教育が必須になったため、子どもたちがパソコンを使う機会はますます増えています。
学校でアカウントの管理について特定のルールがある場合は、パスワードのリセットが必要なときには教員に連絡し、対応を依頼しましょう。
アカウントの知識があれば個人データを適切に管理できる
アカウントは、パソコンやWebのさまざまなコンテンツでユーザーを認識するために使われる重要な権利です。
ログインするときには、IDやパスワードといった「アカウント情報」を使って、本人であることを証明することが求められます。
これにより、許可されていない人が勝手に各種コンテンツを使用するのを防ぎます。
アカウントを安全に保つためには、初めに強固なパスワードを決めることが大切です。
さらに、アカウント情報はいつもしっかりと守るようにしましょう。
また、この記事で説明している用語については、使われているコンテンツによって異なる言葉が使われることもありますので、ご注意ください。